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新田地帯の安全を守って 福田神社と濱田神社 |
水島地域の福田地区、倉敷市福田町です。そこの神社と言えば「福田神社」と「濱田神社」がまず挙げられます。どちらも福田町の大部分を占める江戸期の新田開発において、新しい土地を守るためにその北端に祀られたという共通性をもつ神社です。 ここではその2つの神社を取り上げてみます。
そして新しく立派な神社で、宮司さんもおられる大きな神社です。今年のお正月には初もうでの方々で連日長い行列ができていました。 |
現在の新しい社殿は平成9年(1997)と平成27年(2015)に改修されたものです。 そしてこの平成の大改修の時には、「塩飽大工の作」といわれる本殿の多くが残され、また伊勢神宮遷宮の折の古材の払い下げを受けて使われたようです。 ![]() ここには従来氏子とされていた旧福田新田地域のほか、水島地区の方々の名前や大企業の名前も並んでいます。現在では氏子も広範囲に広がっていると思われました。
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福田町史によりますと「祭神は倉稲魂命、少童命、大己貴命」「古新田が開墾せられ、氏神として寛延元年(1748)にまつられるようになったもの」とあります。新田の歴史と同じく、こちらも福田神社よりも100年あまり古い歴史を持っているようですね。 もっともこちらは「福田村の別の場所の『濱田宮』を移した」と別の資料にあるのです。名前から想像しますと、『浜』(海)を治める神として海岸に祀られていた神社なのでしょう。
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